出産レポート3
あと2回吸引をチャレンジすることになり皆が私の陣痛の波を待っている。
陣痛の波を待たれるとなんだか来ない気がして、いつが陣痛の波なのかよく分からなくなる。思考も停止してる。とにかく波っぽいのがきたのでもう一度、息を吸って息を止めて思い切り息む!
先生にドンドンお腹を押される!
がやっぱり出ない。
16:30 2回チャレンジも失敗に終わり帝王切開に切り替わることに。こんなに激しくお腹を押されて、吸引までされてるのに赤ちゃんの心拍はまったく変わってない!
助産師さん達、先生がバタバタと手術室の確認を始める。
手術をする時は水分を取っていてはいけないので、先生が私がどれくらい水を飲んでたか確認してる。胎児の心拍を確認するためのモニターを外して、持ち運びできるドップラーに変える。
手術室に運ばれている間もずっと助産師さんがドップラーを当てて胎児の心拍を確認してくれる。
手術室に着くと私のお腹を押していた主治医じゃない先生が私の肩を叩いて「頑張って!」と言ってくれた。
定期的にくる陣痛の波に耐えながら背中を丸めて麻酔を入れる。
程なくして下半身が痺れ始め、陣痛の痛みはなくなり、半日ぶりに私の身体から痛みがなくなる。それがすごく不思議な感じがする。
先生は研修医と一緒に帝王切開を始める。
私はもう思考停止だし、眠いしでこの状況がいいのか悪いのかさえよく分からずとにかく寝たいと思う。
遠くで主治医の先生が手術をしながら、研修医の先生と話していて「私、産婦人科医辞めるんだー」的な話をしているのが聞こえた。
どうやら他に興味のある分野があるらしい。
そんなことをぼんやりと聞いてると赤ちゃんの泣き声が聞こえて、助産師さんが私の見えるところに連れて来てくれた!
なんだか感動よりも不思議な気持ちが大きい。
正直生まれたての赤ちゃんは可愛いという見た目ではなかった笑!
やっと生まれたと思いつつ、長いなまだかなーとぼんやりと思いながら、吸引のために切開した会陰も縫ってもらい、私の出産は終わった。
部屋に戻ると義両親がと母が待っていた。
先に赤ちゃんに対面しててくれたらしい。
私はその頃には目も覚めて「長く待たせてすみません」と言っていた。
どうやらLDRの外で待機してたらしく私の叫び声がずっと聞こえてたみたい。
何だか恥ずかしい気持ちになる。
とにかく義母も旦那さんの妹も安産だったらしいから、そういう人達に難産でかわいそうと思われたくないという謎のプライド?心が湧いて来た。
旦那さんよ。生まれてから呼んでくれよ。と思ったが、この辺をどうするかは話し合ってなかったのでしょうがない。
主治医の先生が来て、筋腫を取ろうと思ったが大きいので、出血多量になることを避けるため取らなかったという。
そして、「大きいねぇ!私にも抱っこさせてー」と赤ちゃんを抱っこしてくれた。
ということで、出産当日は壮絶な1日となり、赤ちゃんの顔も良く見れずとにかく眠くて後は寝て1日が終わった。